【 滑 舌 / あ行(その2) 】
1.鵜が鮎を追い合う
2.宇治の火事茶園火災と燃え上がり茶摘み茶仕事茶っ茶無茶苦茶
3.後の山蛇がいるじゃその蛇は女蛇蛇か男蛇蛇か
何じゃかかんじゃか分からんじゃ
4.歌歌えったって歌歌いの子なら歌歌うけんど
歌歌いの子じゃなし歌歌わん
5.歌うたいの前で歌うたう様な歌うたいなら
歌うたいの前で歌うたいましょうが
歌うたいの前で歌うたう様な歌うたいでないから
歌うたいの前で歌うたい申さなんだ
6.家の裏の小坊主がこの子抱いて粉を食うたらこの子の目に粉が入った
今度からこの子抱いて粉を食うまい
7.うちの釣瓶は潰れぬ釣瓶隣の釣瓶は潰れる釣瓶
8.うちの裏の釣瓶も潰れる釣瓶
隣の裏の釣瓶も潰れる釣瓶向うの裏の釣瓶も潰れる釣瓶
合せて三裏の三釣瓶は三つ潰れる三釣瓶
9.古桃の木の古ぼろ
10.うちの裏の古桃の木に古ぼろちょっとひっかけた
11.うちのお客は柿食いお客隣のお客は柿食わぬお客
12.うちの客は柿ょくう客だ隣の客も柿ょ食う客だ
13.うちの川いちをどじょう踏みが来てざぶざぶ言わすな言うのに
ざぶざぶ言わして濁らかしてしもうた
14.家の切戸の桐の切口は隣の切戸の桐の切口によく似た桐の切口だ
うちの桐の木の切株の切口と向うの桐の木の切株の切口と
よく似た桐の木の切株の切口
15.うちの潜戸は栗の木の潜戸くぐりよい潜戸
16.この家のくぐり戸はくぐりにくいくぐり戸でくぐろとしたら
黒犬くめぶし喰わえて黒血が九斗九升九合出た
17.家のくんぐり戸はくんぐりにくいくんぐり戸
くんぐりくんぐってくんぐりよいくんぐり戸
18.うちの小僧に寒三十日寒念仏を申せと申付けましたが
申したことやら申さぬことやら申さぬことやら申したことやら
申したら申したと申しましょうが
申さぬけりゃこそ申したと申しませぬ
19.うちの箪笥に鼠がごとごと隣の箪笥に鼠がごとごと
そのまた隣の箪笥に鼠がごとごと
三つ三家の三箪笥に三鼠三ごとごと
20.うちの茶釜の茶袋に茶が無うて隣の茶室の茶釜の茶袋に茶があって
21.絵扇絵団扇
22.絵姿になる江差追分
23.柄も四尺刃も四尺合せて八しゃくの大長刀
24.縁の下の胡麻がらは濡れごまがらか干し胡麻がらか
25.縁の下の地蔵様に足さし出さっしゃいますなと言うたに
また足さし出さっしゃいました
26.縁の下の地蔵さん足さし出したがらっしゃるゆえ
足さし出すなというのに足さし出したがらっしゃる
27.お綾や、母親におあやまりなさい
28.扇に玉子生米生杉葉
29.お江戸のお浅草のお池のお蓮のお上にお雨蛙がお三匹
お目をぱちくりおぱちくり
30.お浅草のお観音様のお池のお蓮のお葉のお上に
お蛙のお子がお三疋お山椒の様なお目をしておぱちくり
31.大阪市四丁目塩屋の新助さん塩四升しがんで白眼むいて死んだ
32.大阪市日本橋二丁目西の肉屋の二階の鶏二匹西向いて逃げた
33.大鍋の大まなばし小鍋の小まな箸
34.大鍋に大きな箸小鍋に小さな箸
35.大どこの大鍋に大まなばし小どこの小鍋に小まなばし
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